快適で安心な暮らしを送るために欠かせない家庭用品。世界初の電気式蚊取り「ベープ」などで知られるフマキラーは、業界屈指の研究開発力を持つ日用品メーカーです。大下産業では昭和33年、当時最新鋭の射出成形機をいちはやく導入し、フマキラー製品の容器やキャップ類を製造開始。それ以来、時代の先端を行く数々のヒット商品の開発・製造を担ってきました。
毎日利用するものだけに、より効き目に優れ、より使いやすい製品の追求は欠かせません。例えば、エアゾールの殺虫剤。
素早く飛び回る虫に、より確実に薬剤をヒットさせる方法はないか。この問いに対して大下産業が導き出した答えが、2つの噴射口を搭載した「ダブルノズル」。噴霧範囲を大幅に拡大することにより、殺虫効果のパワーアップに成功したのです。ところが、大下産業の真価が発揮されたのは、実はここから。非常に複雑な構造を持つダブルノズルは、当初は3つのパーツで設計されていましたが、新たなハードルを自らに投げかけ、ついには1パーツ化するという離れ業を達成。この結果、大幅なコストダウン、納期短縮を実現しました。さらにその後も、廃棄の際、使い終わった容器を簡単に分別できる「エコキャップ」仕様とするなど、地球資源を利用する企業の責務として、環境面でも価値のある提案を続けています。